どう違う?ゼネコンとデベロッパーの役割と仕事内容を知っていますか?
ゼネコンとデベロッパー、この二つの職種は建築業界で頻繁に聞かれる言葉ですが、その違いや具体的な仕事内容を正確に理解している人は少ないかもしれません。ここでは、それぞれの特徴と主な業務を詳しく解説します。
ゼネコンの主な4つの仕事
1. 営業
ゼネコンの営業は、民間や自治体との取引を担当します。特に「コンペ」という独特の提案方式での仕事獲得が一般的です。また、指名依頼も行われる場合があり、その際は顧客のニーズを正確に把握し、提案を行います。
2. 設計
建物のデザインや機能を具現化するのがこの領域。安全性を考慮しながら、内装・外観のデザインや設備の配置などを行います。専門的なスキルやCADの知識が求められます。
3. 施工管理
工事の進行をコントロールする役割です。多くの作業員や下請け業者との調整も重要となり、リーダーシップが必要とされます。
4. 研究
建築の新技術や資材の研究を行う部門。効率や品質の向上を目指し、競争力を維持・強化するための研究が行われます。
デベロッパーの主な6つの仕事
1. 用地取得
建築予定地の情報収集から地権者との交渉まで、土地の取得を担当します。
2. 企画
土地利用のコンセプト作りから、具体的な建築計画までを手掛けます。
3. 建築管理
実際の建築工事の進行や品質を監督。ゼネコンや下請業者との連携もこの役割で行います。
4. マーケティング
開発物件の価格設定や販売戦略など、マーケティング全般を担当します。
5. 法務・総務管理
事業に関連する法律面の管理や、企業運営に必要な総務業務を行います。
6. 不動産販売
完成物件の販売活動。需要に合わせた適切な販売戦略の策定や実行が求められます。
まとめ
ゼネコンは、大規模な工事を担当する建築業者。対照的に、デベロッパーは不動産開発と販売をメインとする業者です。建築業界への進出を考える際には、自分の適性や興味に合わせて、これらの業種のどちらを選択するかを検討することが大切です。