土木施工管理技士資格とは何か?知っておきたい基礎知識
就職活動中の学生の皆さん、こんにちは。今回は、「土木施工管理技士」という資格について解説します。土木分野に興味がある方や、これから就職活動に臨む方にとって役立つ情報をお伝えします。
1. 土木施工管理技士とは
土木施工管理技士は、国土交通省が管轄する施工管理技士の資格で主任技術者や監理技術者に必須の国家資格です。建設業界では、技術力や知識が求められますが、土木施工管理技士は、その中でも重要なポジションを担っています。
この資格には、1級と2級があり、従事できる仕事の範囲が異なります。
具体的には、以下のとおりです。
2級取得者の仕事内容
・一般建設業の営業所における「専任技術者」
・作業工程毎の責任者として設置される「主任技術者」
1級取得者の仕事内容
1級取得者は、2級取得者の仕事内容に加えて、以下の仕事にも従事できます。
・特定建設業の営業所における「専任技術者」
・現場を指揮する役割を担う「監理技術者」
2. 資格取得のメリット
土木施工管理技士資格を取得することで、以下のようなメリットがあります。
- 就職・転職活動でのアピールポイント
資格を持っていることで、企業に対して自分のスキルや知識をアピールできます。 - キャリアアップ
資格を取得することで、専門性が高まり、キャリアアップにつながります。 - 独立開業の道も開ける
土木施工管理技士資格を持っていれば、自分で会社を興すことも可能です。
3. 取得方法と試験内容
土木施工管理技士資格は、試験に合格することで取得できます。試験は、基本的に年1回開催されており、以下の2つの試験科目で構成されています。
- 土木施工管理技士試験(筆記試験)
土木施工管理技士の試験内容は、第一次検定と第二次検定の2種類となります。第一次検定は択一式、第二次検定は記述式の試験となります。1級・2級も試験方法は変わりませんが、試験範囲が異なります。 2級では、土木・鋼構造物塗装・薬液注入の3区分があり、それぞれの範囲に沿った問題が出題されます。なお、2級の資格を持っていれば1級の第一次検定を実務経験の条件を満たしていなくても受験可能です。 - 合格基準
合格基準については、1級・2級ともに共通しており、第一次検定、第二次検定それぞれにおいて「得点が総得点の60%以上獲得していること」が土木施工管理技士の合格基準とされています。そのため、どちらかが合格基準に達していないと不合格になってしまうため、注意が必要です。 - 国家試験日程 現時点では、1級の第一次検定及び第二次検定、2級の前期(第一次検定のみ)の受験申込は終了しております。 今からですと、2級の後期(第一次検定のみ)と2級の(第一次と第二次、または、第二次のみ)の受験申込が最短となります。 受験申込はどちらも2023年7月5日(水)~2023年7月19日(水)までとなります。 必ず期日までに行うようにして下さい。 試験日は2023年10月22日(日)です。 合格発表は、以下のとおりです。 【1次】 2023年11月30日(木) 【2次】 2024年2月7日(水) 一般財団法人全国建設研修センターhttps://www.jctc.jp/exam/guide
試験に合格するためには、土木工事に関する基本的な知識や技術、法令などを理解し、実践的な問題を解決できる能力が求められます。試験対策として、専門学校や通信教育、参考書、過去問題集などを利用して勉強を進めましょう。
4. 土木施工管理技士の就職先
土木施工管理技士資格を取得した方が活躍できる職場は多岐にわたります。以下に、主な就職先を紹介します。
- ゼネコン(大手建設会社)
土木工事の施工管理を行う部署で活躍することができます。 - 地方自治体
地方自治体の建設部門では、公共工事の施工管理を行う職員が必要とされています。 - 建設コンサルタント
土木工事の計画や設計、品質管理などの業務に従事することができます。 - 独立・開業
自分で会社を設立し、土木工事の施工管理業務を請け負うことができます。
5. まとめ
土木施工管理技士は、土木工事の品質・安全・環境面を管理する重要な資格です。資格取得には、専門的な知識や技術が必要ですが、その分、就職・転職活動でのアピールポイントやキャリアアップにつながります。
就職活動中の学生の皆さんも、土木施工管理技士資格を取得して、建設業界で活躍しましょう。今回の記事が、皆さんの一助となれば幸いです。